エデュケアとは
17th Jan 2025
先週末の日経新聞に、「ナニー、英国流の子育てのプロ」という記事が3ページにも渡って掲載されていました。その中でも特に目をひかれたのが「エデュケア」という言葉。エデュケーション(教育/Education)とチャイルドケア(育児/Childcare)を組み合わせた造語で、「両者を不可分として子供に提供すること」を意味するそうです。
言葉こそ最近できたものですが、この言葉が示す意味は、まさにイギリスのボーディングスクールの理念そのものです。まずボーディングスクールでは当たり前ながら子供たちの様々な分野の「教育」を行います。勉強にとどまらず、スポーツ、音楽、芸術、時には遊びを通して子供達の経験値を増やし、能力を高める指導をしてくれます。ただし、そこまでならただの「スクール」=学校です。ボーディングスクールとはすなわち寮生活ができる学校ということ。学校で日々の生活をおくるということは、子供達は教育以外の日常の「ケア」も学校にしてもらっているということになります。
教育と生活とは常に密接したものであり、子供の心身の健康にとってはどちらも不可欠なもの。新年早々、改めてボーディングスクールの深さに感心したのでした。
鐵屋