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「停学=自宅謹慎」はもう古い?

6th Feb 2026

渡邊オフィスの留学生たちの留学期間はかなり長く、平均して5~6年。彼らがあらゆる局面を乗り切りながら留学生活を謳歌し全うする中で、時には若者らしい失敗から停学処分を受けてしまう、な~んていうことも、もちろん皆無ではありません。渡邊オフィスの留学生が停学となった時は、基本的にはホストファミリー宅で謹慎となるのですが、先日、イギリス政府が、「停学中の生徒を校内に留めよう」との方針を打ち出して議論を呼んでいる、との記事を目にしました。 校内に留めるとは、つまり、“停学しても家には帰さない”ということですが、通常の授業などには出席させないわけですから、自習を課すなどの措置が施されることになるのでしょうか・・・。この方針を打ち出した背景には、停学による学習機会の深刻な損失を減らしたい、といった理由の他、停学中にやることがない子どもがSNSやゲームに終始してしまうという親の悩み、なども関与しているようです。この流れは今のところ公立校が中心ですが、いずれ私立校にも波及しないとも限りません。

もしそうなった場合、ボーディングスクールはむしろ強みを発揮します。というのも、もし本当に自宅謹慎が“校内謹慎‘に変わったとしても、寮スタッフ、専用の学習室、カウンセラーなど、校内で生徒を支える体制がすでに整ったボーディングスクールには、しっかり対応できる準備があるからです。生活も学習も継続しながら指導できるという点では、ボーディング校は“校内停学処分の先輩”とも言えるのかもしれません。

ただ、ひとつ気になる点があります。自宅謹慎には、家庭で向き合う時間があるということです。子どもが過ちを犯したとき、親が真正面から向き合い、時には話しにくいテーマにも踏み込んで、一緒に考える。この“腹を割って話す時間”は、子どもにとって大きな意味を持ちます。留学生の場合は、それが普段より長い親とのビデオ通話だったり、謹慎中にお世話になっているホストファミリーとの対話だったりします。(渡邊オフィスの留学生の場合は、これに『渡邊オフィススタッフとのビデオ通話』が加わることも!)“校内謹慎”にもメリットはありますが、家庭での対話が完全に失われてしまうのはどうだろうと感じるのです。子どもが本当に反省し、次に進もうと思える瞬間は、案外“親の顔を見たとき”に訪れるものではないでしょうか。

停学の扱いは「学校だけ」「家庭だけ」ではなく、両者が役割を分担しながら支えるのが理想です。ボーディングスクールはその両方を実現しやすい環境にあるものの、慎重に議論されるべきものではないか思います。

山岸