So lovely!

So lovely!

イギリスで生活した経験があれば、決まってピックアップしてしまい、使い続けてしまう表現がいくつかあります。その一つがlovely (ラブリー)。皆さんも渡英中によく耳にするのではないでしょうか。日本ではメルヘンチックな意味合いが強いですが、英語では素敵、可愛い、楽しい、美味しい、良い天気、などポジティブなことなら何でも当てはまる言葉で、Niceのドライな聞こえよりも、より存在感があり淑やかな表現になるのだと思います。英語圏の中でもイギリス人やイギリスの植民地だった国での使用率がダントツ1位だそうです。そしてイギリス英語のアクセントをその他英語圏の人が茶化す時に必ず真似される言葉が、このlovelyです。

その一方で、FantasticやWonderfulのような明らかな褒め言葉と比べると主観的な言葉で、聞こえ方がいい分、lovelyと言っておけば丸く収まるという利点があります。ちょっと好みではないプレゼントを頂いてリアクションに困ったとき、ちょっと苦手な人について聞かれたとき、など好きか好きでないかを断言せずに場を収められるので、こういったことから男女と年齢を問わず万人がついつい使ってしまうのでしょう。また、ネガティブなことが起きた時に、皮肉を込めてlovely!と言うことも多々あります。例えば、典型的な使い方として、豪雨の中で「素晴らしい天気だね!」と皮肉を込めてlovelyと言ったり、きれいな話ではありませんが赤ちゃんがお漏らしをしてしまったときに「やったーおむつ替えができる!」と皮肉を込めて言ったり。

多様な場面で役に立つ魔法の言葉lovely。言われた時にはどういった意味合いなのか、考えてみるのが安全かもしれません!

 

矢部