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Speaking English

16th Dec 2022

日本では英語を学ぶことについて常にあらゆる問答があり、最近は「話すこと」に重点が置かれた意見が多く見られます。全国統一試験などの英語にも「話す」がもっと取り入れられるというニュースも見ました。しかし、どうもこれは流暢に間違いなく答えられるという範囲を超えていない気がします。

長年多くの日本の子供達のイギリスの学校への入試を行ってきて思うのは、「話す」「書く」の内容がとても貧困であるということです。この2つのスキルは常に内容が伴うにも関わらず、あまりにも発音や文法の正解を求めすぎていて肝心の内容がおざなりになっていると感じます。発音が悪くても、文法が間違っていても、話そうという意欲と伝えたいという内容が問題です。まず日本では自分のことや意見を相手に分かって貰おうとして話したり、書いたりする機会が学生時代に大変少なく、また「間違ってはいけない」の強い習慣があることからどうしても無難で訴える力のない内容になってしまっています。加えて日本の試験では「一言」回答が多いことも話の発展性を妨げている要因ではないでしょうか。まずは自分の意見を簡素にそして相手に響く内容にする言わば「話し方」「書き方」の練習が必要と思います。例えば、‛How are you?’ ‘I am fine and you?’ ‘I am fine, too’というよくある例文ですが、実際にはここで話は終わりません。これが会話のスタートでここからすくなくても10往復するくらいの話をするようにしてみましょう。結構続かないものです!

留学すると「話せる」ようになるというのはある種当たっていますが、それは英語力の問題だけではなく、常に内容を求められる環境だからです。留学当初にこの違いに気が付いた留学生がいました。趣味を聞かれて一言答えたら、永遠にその話が続いた・・・日本だったら一回答で終わるのに。これこそ、相手がその人に興味があるという印であり友達を作る切っ掛けにもなります。

渡邊