英語を学ぶ目的は?
12th Nov 2021
英語習得の熱がさらに高まっています。1才から学ぶ英語なんていうスクールも登場しています。確かに1才で人間はなんらかの言葉を発し始めますが・・・ 英語を学ぶのは良い事であるし、利用範囲も多いと思いますが、しかし誰もが目的のトップに「英会話」を挙げることに疑問を感じます。外国人を相手にぺちゃくちゃとお喋りすることが本当に一番大事なのでしょうか?
確かに留学するとまず友達作りには言葉は欠かせません。ですから日常会話も出来るに越したことはありません。でもそれは英語の環境にいれば、かなり早く容易く得られるものです。問題は英語で何が出来るか?言葉は使ってなんぼです。もっと色々なことに英語を使ってみてはどうでしょう。
渡邊オフィスは毎年新規の留学希望者を迎えます。そしてほとんどの場合、イギリスの学校に入るための「入試」があります。もちろん「英語で」その入試を受けなければなりません。例えば、英語で数学、英語で理科の問題に挑戦するということです。作文も入試の典型的なものです。困ったことに日本の英語教育では「英語でなにかする」ということをほとんどやっていません。では他の英語を母国語としない国の受験生はどうしているのかというと、彼らはしっかりと自国の学校の教育の中で「英語で」数学や理科の語彙を学んだり、翻訳ではなくて文章を書いたりしているのです!
日本の学校で一生懸命に英語を学び英検の上級に受かっていたとしても「使える英語」になっていない。自信をもっていた本人もびっくりです。これだけ英語の授業に時間を割いたにもかかわらず、「使えない」ことにショックを受けます。
はっきり言って英語で料理を学んでもいい。英語でスポーツをしてもいい。何しろ日本の英語教育はもう「英語で何かをする」という方向に進化してもいいのではないでしょうか・・受験者を見ていて日々感じることです。
渡邊