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オリンピック選手の出身校

20th Aug 2021

東京オリンピック閉会式の翌日には成田から大勢の選手が離日している光景をテレビで見ながら、「本当に開催するのか?」と直前まで現実視できなかったものが、始まればあっという間に過ぎていったことを実感しました。

イギリスからも370名を超す選手団が参加。興味本位でネット検索してみたところ、今回の東京の統計は見つかりませんでしたが、前回のリオでのメダリストの私立校出身の割合は32%、ロンドンでは36%だったそうです。想像の域を超えませんが、彼らの多くはそもそもが私立校に通っていたというよりは、その才能を見込まれて私立校が引き抜いたスポーツ特待生だったのではないでしょうか。日本でもたとえば甲子園に常連校は私立校も多く、そのほとんどは全国から猛者を呼び集めて合宿生活を送らせています。イギリスの場合、多くの私立校はボーディングスクールですから、そもそもが寮生活を基本としながら競技生活を送るため、よい選手も輩出しやすいのでしょう。日本であれイギリスであれ、豊富な資金を基にトップレベルの施設を構え、優良な選手を育てているという点では同じで、「そんなの当たり前だ。」と一部からの批判もつきもの。ただ、個人的には、才能はどんな形でもその芽を摘んで育てることは大切なのではないかと思います。

ネット上で話題になっていた、待ち時間に編み物をする飛び込みのTom Daley選手もDevon州の私立校出身とのこと。見れば他にもオリンピアンの卒業生がいるスポーツ優良校のようです。彼はオリンピックでのキャリアもさることながら、テレビやYouTubeでもおなじみの有名人。男性と結婚していて間に子どももいいるという、今季オリンピックのテーマでもある多様性をまさに体現している一人です。私には、彼にように多彩に複数のことを同時にこなす能力そのものが、ボーディングスクール出身者ならでは思えるのですが、これは少々職業病の気があるかもしれません。(笑)

山岸