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人種偏見ってある?

27th Aug 2021

コロナ禍にも関わらず、多くの方から問合せをいただいております。ご質問も多岐にわたりますが、その中で未だに「人種偏見はありますか?」というご心配を時々受けることに少し驚いています。世の中がこれだけグローバルになっており、どこの国も人種の多様化が当たり前になっているにも関わらず、日本の新聞やメディアがそれに特化したニュースをとりあげるのも一つの要因ではないかと思います。それが「白人重視」の日本の昔からの感覚が大げさに捉えることでさらに悪化しているとも言えるのではないでしょうか。

イギリスは私が留学していた昔、50年以上前、はいわゆる生粋のイギリス人が多くを占めていました。まだ「外国人」という言葉がイギリスで一般的に使われていた頃です。しかし今やイギリスは「多民族国家」と言えるほど、あらゆる人種が暮らす国です。 つまり「人種偏見」をしたら大変なことになる。重要なのは「共存」なのです。これには他の文化、習慣に対して寛容になることも要求されます。

もう一つのイギリスの特色は「相手に対しての優しさ」です。特にボーディングスクールのような上流・上/中流の家族が多く集まる環境において、「人種差別」をすること自体が「優しくない」品位を疑われる行為とみなされますので、それは起こりません。した方が居場所に困るという状態になるからです。

人種の壁の無さは益々可視化された状態でも明らかです。イギリスの学校では最上級生になると模範生(Prefect)に選ばれる制度があります。その頂点に立つのがHead boy/girlと呼ばれる学校の代表となる生徒ですが、人種に関わらず、イギリス人以外の生徒も多く選ばれます。今年はなんと初めて渡邊オフィスの女子生徒がある学校でHead Girlに選ばれました。留学5年目の快挙です! 学校全体の注目を浴び、どんなHeadとして活躍するのか、今後がとても楽しみです。

渡邊