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なんでこんなに違うの!

3rd Jul 2020

子供達の教育の場を何とか継続しようと世界各国の学校は必死にその方法を考えています。

前にもブログで触れましたように日英の差がここにも顕著に表れていると感じました。

イギリスも9月新学年に向けての準備に余念がありません。とは言っても先が見えないこのCOVID-19の状態では、すべてがIF、もしもこうなったらという考えを基に計画を立てなければならないということです。 もしかするとすべてが無駄に終わるかもしれないという計画をBoarding Schoolは感心するほど先々を考えて練っています。その苦悩が分かるほど、学校から日々送られてくる情報は膨大で、それを整理する渡邊オフィスの仕事も多忙を極めています。日本のようにマジョリティが日本在住の日本人とある意味「扱い」が同じというわけにはいかないイギリスのBoarding Schoolはあらゆる人種が満足のいく扱いを考えなくてはならないわけですから、感染度が違う国への配慮も必要になってくるでしょう。あらゆる角度で検討しなければならないという立場は多民族国ゆえに避けられない一方、それがイギリスでは当たり前となっていることに気づくとともに、これから外国人が増えてくる未来の日本を心配してしまいます。

もっとも興味深い違いは、日本は極暑の夏休みを返上して8月にまで学校が授業をしようとしているのに対し、イギリスでは一切そのような動きがないことです。イギリスはリモート学習をいち早く始め、今学期はフルに授業だけでなく、アクティビティや音楽のレッスンまでもリモートでこなし、学校から見てもカリキュラム上生徒から一定の満足度を得ているので、日本のように「遅れ」を感じていないことにより夏休みを返上して授業をする必要がないということもあります。でもそれだけではなく、「休み」を「休み」として譲らない文化を感じます。そのため、学期開催中にしなければならないことには全力でやる。ここが徹底している! これは一般社会の働き方にも通じることがあります。外国では残業は滅多にしない。自分のプライベートの時間を削っての残業や仕事の為に休暇を犠牲にすることは、美徳ではなく、単に仕事が出来ない人という発想です。もちろん学生でも社会人でも自分の能力アップの為には時間外での「仕事」をすることは共通ですが。

コロナウイルスという共通の悩みにも関わらず、イギリスと比べるだけでも多くの考え方と対処方法の違いに気づきます。いやはやこの状況下、オリンピックを開催するか否かはまた揉めるのでしょうね、これだけ世界は違うことだらけなのですから・・・ 

渡邊