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イギリスとベルギーにまつわる話

13th Oct 2023

皆様ご存知の高級チョコレート店「ゴディバ」。1970年代に日本へいち早く進出したベルギーのチョコレートブランドです。馬に女性が乗っているブランドロゴがすぐに浮かばれた方は多いはずですが…実は、この馬に乗った女性のモチーフはイギリスの女性である、ということをご存知の方は少ないのではないでしょうか?

時は11世紀、現在のCoventryというイギリスの中心部にあったマーシア王国(Kingdom of Mercia)の国王レオフリク(Leofric)伯爵の妻であったゴダイヴァ夫人(Lady Godiva)。重税を課し、圧政を引く国王に、民衆を助けるため、何度も減税を求める夫人。あまりにもしつこい夫人に対して、国王は夫人が馬に跨り一糸まとわぬ姿で街中を回ることが出来たら応じようと持ちかけました。夫人は二人のお供を連れ、髪をほどき服を脱いで馬に跨り町中を回った…のですが、その姿を見た民衆はいない、つまり、自分たちのために“体を張って”くれた夫人をはずかしめてはいけないと、皆が自宅にこもり窓を閉め、じっとしていたのです。そして、国王は夫人との約束を守り、減税に応じて、民衆は救われました。その話に感銘を受けたゴディバの創始者がブラント名とロゴにしたという次第です。

イギリスとベルギーは隣国であり、互いに歴史のある王室を持ち、現在のベルギーのフィリップ国王はOxford大学Trinity Collegeへの留学をしていましたし、過去のベルギー王族たちもEton,Harrowをはじめとしたイギリスのボーディングスクールに留学しています。

ベルギーのチョコレートにまつわるイギリスのお話ですが、国と国とがとても近いヨーロッパならではの交流は今でも続いている、そんなことを思わされました。

後藤


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