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卒業したら終わり?

6th Oct 2023

先日、高校からの同窓会報誌が届きました。学校の近況や今年の合格大学一覧などが書かれており、懐かしく思うと同時に、卒業してから高校の友人とは遊ぶことはあるものの、学校そのものとは特に繋がりが無いということに気がつきました。

ボーディングスクールから届くニュースレターを読んでいると、学校で在校生に自分の職業についての講演をしてくれる同窓生を募集するお知らせが書かれていることが多くあります。講演といっても仰々しいものではなく、もっと気軽なものとして呼びかけられています。実際に、学校のニュースレターには「同窓生の○○が講演をしてくれました!」というお知らせが載ることも少なくありません。他にも、コーヒーモーニングなど同窓生同士が気軽に集まることができるイベントはもちろん、同窓生と在校生が交流できるクリケットの試合なども学校と同窓会主導で行われていることがあり、学校を離れても関わりが続いていくように工夫されていることが伝わってきます。学校としても卒業生たちの経験を在校生たちに活かしてもらうことができ、卒業生も学校に貢献しながら在校生たちとのコネクションも作ることができる。何よりも、卒業生と在校生が交流することで「その学校らしさ」が次の世代に伝わり、それぞれのボーディングスクールに流れる「スピリット」が生き続けるのだと感じました。

程度の差こそあれ、日本の学校でも卒業生が在校生に伝えられることは少なくないと思います。日本の学校ももっと卒業生の力を活用できるように、仰々しい形式ばった催しばかりではなく、気軽なイベントも行ってくれればいいのに…と考えずにはいられませんでした。

小島