ピクニック
5th Jul 2019
イギリスの学年末にあたる夏学期には、どのボーディングスクールでも「スポーツデー」という日本の運動会にあたる行事が行われ、そしてそれに必ずついて来るものが「ピクニック」です。天気さえよければ(!?)クリケットの試合を眺めつつ、広大な芝生の上でリラックスしながら食べるランチは最高。イギリスに来てよかった!と思える瞬間ベスト3間違いなしです(笑)
そもそもこのピクニックという風習は、ヨーロッパの貴族が狩猟遊びをする際に始まったそうで、自然ゆたかな場所でゆっくりと食事を楽しむことが最大のコンセプトです。思った以上にピクニックの定義ははっきりしており、例えばハイキングは歩くことが主な目的のため、食べることが目的のピクニックとは違う分野に。またピクニックではすでに調理した食べ物を持参するため、バーベキュー等のその場で調理する行楽とも異なるそうです。
イギリスでは19世紀頃から始まったこの風習ですが、なんと日本では戦後の1970年代頃からようやく定着してきました。おそらく「せっかち」と言われてきた日本人の性格では、「食事は栄養をとるもの」から「食事は楽しむもの」に考えを変えるのに時間がかかったのでしょう。最近イギリスでは「巻きずし」がピクニック定番のサンドイッチを超える人気だとか。ちなみにわたしはおにぎり派ですが!
鐵屋