ボーディングスクールの旅事情
25th Jan 2019
最近のボーディングスクールの研修旅行は様々なところに行きます。たまにどこの国?と思うようなことも…
日本の学生時代に、行く旅といえば、修学旅行が定番で、どちらかというと、観光メインの「ご褒美の旅行」という意味合いが強いように感じます。
一方でイギリスの学校。スペイン、フランス、イタリアあたりなら近場ですが…アイスランド、ロシア、南アフリカ、ネパール、ザンジバル、インド、スリランカ、等、かなり挑戦的なところにも行きます。行き先からも推測出来るように、あくまで学びにいく旅であって、ご褒美旅行では基本的にありませんので、旅の内容も興味深いものです。観光をすることもありますが、発展途上国の場合は貧困層が生活しているエリアで英語を教えたり、畑を耕す手伝いをしたり、社会経験を積む要素が強いのです。
また、日本の場合、『みんな同じ』が基本ですので全員が同じ時に、同じ場所へ行くことが多いですが、イギリスは、全員が参加するわけではありません。前述の通りの旅内容ですから、その旅に対する熱い想いとやる気が必要ですので、基本的に参加したい人だけが参加します。(場合によっては、ある授業を取っていないと参加できない、ということもあります。例えば、アートの授業を受けている人がニューヨークの美術館を訪れる、というような内容の時など。)
さらに、国際色豊かなボーディングスクールですから、自分のパスポート発行国によっては、研修先への入国にあたり、事前に予防接種を受ける必要があったり、ビザが必要なこともあり得ます。そういう時は生徒が自ら調べ、相談し、手配をします。日本にいる間に親御さんの協力を得て、書類を用意し大使館に出向かなければいけないこともあります。学校(先生)はアドバイスはくれますが、代わりに手続きはしてくれません。下準備も含めての研修旅行なのです。さらに場合によっては、旅先でやることに関しても自分たちで考え、決めることも・・・どこまでも「自分」が主体となって動くのです。
これならば、将来仕事で出張に行くときでも、どんなプロセスを踏んで旅支度をすれば良いか、十分練習になりますね。そして、ホリデーを前々から計画するイギリス人。あの計画性は学生時代から来ているのかも、と確信を深めつつあります。
後藤