Back to Blog Top

やっぱり褒められたい

1st Sep 2017

今日から9月、長い夏休みも終わり留学生がイギリスに再び戻る時期、そして新年度でもあります。新入生や節目の学年を始める生徒や保護者にハンドブックといういわば“生活の手引き”を配る学校があります。これは日々のスケジュール、困ったときは誰に相談するか、保護者には寮の連絡先を知らせるなど基本情報がまとまったものです。そしてこのハンドブックには学校や寮のルールと賞罰が書かれている事も多いです。

日本でも生徒手帳に校則が書かれていて、破った場合の罰が知らされることはよくあると思いますが、褒められる事が詳しく案内される事はあまりないのではないでしょうか。

イギリスでは生徒を褒める方、つまり罰よりも賞を目にする機会が圧倒的に多いです。例えばハリーポッターに出てくる「ポイント」のように、日々の授業で良い質問をしたりすると得点がもらえます。学校にこれがよってポイント、スター、メリットなどと呼び方が違います。更にこの得点が貯まればより大きな賞がもらえる事もありますし、あるプレップ(小学校)では得点をたくさん貯めると校長室に直々に呼ばれお菓子がもらえるという誉れがあります。大人から見ると些細なことかもしれませんが、これの為に一生懸命頑張る小学生を想像するととてもかわいいです。そしてどの学校も学年末には様々な分野でたくさんの生徒を表彰します。成績優秀者だけでなく、スポーツでの活躍や著しい成長と努力に対して等、幅広い功績に対して与えられて、それぞれとても名誉な事です。

小さい頃から目に見える形で「良いことをすれば褒められる、努力をすれば誰かが見ている」を学校教育の段階で体験するのは大切な事だと思います。

 

長須