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イギリスの中学受験シーズン閉幕

24th Jun 2016

今年もCommon Entrance試験の結果が出そろい、受験生全員が志望校に合格!ほっとしているところです。プレップ(小学校)での在籍が最短で1年、最長で4年半、という中で、合格校はどれも素晴らしい学校ばかり。本当によく頑張ってくれました。彼らの進学先は次回のGTT通信で発表しますのでお楽しみに。

このCommon Entrance(CE)とは、イギリスのいわば私立中学一斉入試。どの私立学校を受験しようと、ほぼこの共通試験を受けることになっています。実は、このCEで不合格になる人は滅多にいません。書類や面接、一次試験などの審査を経て仮合格が出されているため、このCEは念のための最後の見極めという位置でしかありません。ただ、このCEで合格点を取るまでは、正式合格をくれません。ですが、試験が終わったら、頑張ったご褒美とばかりに、それはそれは楽しい企画が盛りだくさん。日本だったら試験結果が出るまでご褒美はお預けなのでしょうが、イギリスはそうではなく、試験が終了した途端に修学旅行に出たり、中間休みをわざわざ試験の直後に設定している小学校がほとんどです。ただ、少し前までは2泊3日程度の国内キャンプに出掛ける程度だったのが、近年はこのご褒美が若干派手になっているような気もします。その証拠に、今年は試験結果をスペイン、イタリアの旅行先でそれぞれ聞いた子たちもいるほどで、親子での交信が即時にできないといったこともありましたが、結果よければすべてOKなのでしょう。

イギリスの中学受験は日本のそれのような暗さや過酷さはあまり見られません。イギリスの私立小の子どもたちは全員が中学受験をするため、仲間同士で励まし合いながら、遊びも運動も部活もすべて勉強と両立。それが時にはタフな体験となりますが、むしろこの受験を通じて精神的にも学業的にも大きく成長の上昇線を描く子がほとんどです。

渡邊オフィスの受験生達は、合格を見込んで制服などももう誂えてしまっている子がほとんどです。それ以外にも新入生の顔合わせのお茶会だの、BBQだの、大量の提出書類だの、と次々と‘入学予定の’中学から案内が届きます。発表のある6月中旬から手配したのでは夏休み前までに間に合わないからです。毎年、「万一不合格だったら・・・」という一抹の不安に蓋をして、5月頃から処理をしていくため、毎年CE結果発表は私たちにとって緊張が安堵に代わる日とも言えるのです!合格したみなさん、おめでとう!

 

山岸