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情報が怖い

9th Jul 2010

携帯電話やインターネットがない時って一体どうしていたのだろう?とまだ四半世紀も経っていないのに思い出せないくらい私達の暮らしに根付いてしまっています。この動きは今のところ止まる気配はまったくなく、Twitterだなんだとどんどん増加していますが、果たしてどれが本物なのか、何が偽情報なのか、判別するのがこれまたどんどん難解になっていますね。 インターネットにかかわらず、特にこのスピーディな現代にどこまでが古い情報かを見極める基準がないと言えばないですから、情報の量は多いだけに、扱いを間違えるととんだことに成りかねません。そして、情報というものは一旦入り込むと、次にアップデートしない限りそのまま脳裏に残るのでやっかいです。

日々お客様と話していると、「えっ、いつの話?」と思うことが多々あります。どこかで耳にした情報が古くなっているのを知らずに信じてしまっている。 私達は英国という一つの国の留学しか扱っていませんが、それでも内容は常に変化し、最新の情報を得るのに膨大な時間をかけています。 情報の種類にもよりますが、10年前に留学した方の話がどれだけ参考になるかは、かなり難しい。例を挙げれば切がありません。 留学後の進学の話だけでも「英国の高校を終了しても大検を受けなければならない」「帰国子女の受験は大変難関である」「日本の大学を出ないと、日本での就職は厳しい」など、10年いや20年前くらいの話です!今はどれも正しくありません。 これだけインターネットが普及すると、都会と地方との情報の温度差も少なくなっていると思うのですが、こちらもまだまだかなりあります。 スタッフとの雑談で、「この年齢だと何を知っているはず」、「これは常識」という話をよくします。また一人一人が得た情報の交換も。 こうやって常にコミュニケーションを取ってないと、気がつかないうちに古いまたは偏った情報に頼っていたことに気がつかないからです。やれやれ、便利かつ大変な時代になりました。

渡邊オフィス会員の会を毎年開いていますが今年で16年目。 皆さんに色々な方々とコミュニケーションを取っていただきたいから。 今年は30周年記念の会で古い元留学生達も集まり、留学の昔と今の交流が興味深いものになりそうで、楽しみにしています。「えっ、今留学ってそうなっちゃったの?」という声が今から聞こえそうです!

渡邊和子