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足元にもご注目!

15th Mar 2024

個人的な趣味で恐縮ですが…私は「靴」が大好きです。好きゆえに、でしょうか、町ゆく人や出会った人の靴をついついみてしまうことがあります。

かつて、ロンドンに住んでいた頃、多くのスーツ姿の男性が履く革靴の美しいことに感動しました。この私の思う「美しさ」とは新しさでも値段でもなく、しっかりと磨かれ、手入れがされてスーツにマッチしているというということです。これまでのブログにも書いている通り、最近学校関係者の来日が相次いでおり、オフィスやイベントでお会いします。はるばる日本まで出張で来られた限られた中で…それでも学校関係者の靴は相棒を連れてきたような感じで、きちんと綺麗で手入れがされていました。

そう、この革靴のルーツはもちろんイギリスです。そもそも靴、というものは足を守るため動物の皮で足を覆うという形で太古の昔から存在しています。でも、今の「革靴」のような形態が出来たのは、1600年代中盤に、ピューリタン革命の指導者オリバー・クロムウェルが、軍隊用の革靴を4,000足作って欲しいと、イングランドのちょうど真ん中あたりにある、ノーザンプトンの靴職人に依頼したことがルーツとも言われています。これまで通りの手作りでは追い付かないため、靴の「木型」を作り効率化を図り、徐々に大量生産が出来るまでになりました。ミュージカル「キンキー・ブーツ」の舞台にもなったノーザンプトンは今でもイギリスを代表する革靴メーカーの工場があり、訪れてみると大変興味深いところです。

この歴史は今のボーディングスクールにもきちんと受け継がれており、制服には必ず革靴。そして、持ち物リストには必ず靴磨きセットがあります。おしゃれは足元から、とよく言いますが、イギリスにこそそういう伝統があるのかもしれませんね。イギリスに行かれた際はぜひ「足元」にもご注目ください。

後藤