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イギリスのお水

26th Apr 2024

イギリスの水道水を飲んでも大丈夫かどうか、ご存知ですか?よく、海外旅行に行く時には「現地の水は飲まずにペットボトルを買う」ことがルールのように言われているので、イギリスも同じように水道水は飲まないほうがよいと思いこんでいる人がまだ多いかもしれません。

渡邊オフィスでは“G-Book”と呼ばれる、留学の安全マニュアルを作って出発前に留学生とご家族にお渡ししています。ここには出入国のルールから学校の行事、イギリスの天気やイギリスのマナーまで、あらゆる事柄を網羅していますが、数年前、あることがきっかけでこのG-Bookに「イギリスの水道水は飲める」という一文を加えたことがあります。というのも、ある留学生があまりにも頻繁にお小遣いの追加をリクエストしてくるので、使い道を聞いたところ、毎日飲む水としてペットボトルを買いこんでいるというのです!彼の親御さんに聞くと、「私も息子も、イギリスの水は飲まないほうがいいのかと思っていました。」とのお答え。そこから慌ててGBookに一文が加わったというわけです。

イギリスの水はいたって安全ですが、水質が身体に合わないという人もいるかもしれません。そう、イングランドの大部分の水はミネラルやマグネシウムを豊富に含んだ「硬水」。それに反して日本の水はほぼどこでも軟水です。どのくらい違うのかというと、硬度60mg/L未満が軟水とされるのに対して、60mg/L以上は硬水と分類されるのですが、中でも180mg/L以上は「非常に硬い」とされる水。たとえばロンドンの平均は300mg/L程度と言われているので、確かにイギリスの水は 「Very hard」なのです。ミネラル分を多く含んで身体によい点もあるのですが、人によってはお腹が緩くなったり、日本の水に慣れているとあまりおいしく感じないかもしれません。ちなみに、地域の水道局のホームページで水質を検索することもできます。

学校の食堂や一般家庭では当たり前のように水道水をジャグに入れてテーブルで飲んでいます。ウォーターサーバーを完備している学校もあまり見かけません。でも、渡邊オフィスの留学生から水の相談をされることは稀。留学生達はまさにイギリスの「水に合って」いるのでしょう。

山岸