天候不順はイギリスでも…
19th Jul 2024
イギリスでは人と話し始める時、イギリスのコロコロ変わる「天気」の話が無難で気軽な話題として高い頻度で使われてきました。しかし昨今の世界中の天気を見てお解りになるようにどこの国でも雨の降り方が昔と大きく異なり、日本の「ゲリラ豪雨」然り、しっかりと大量に降ることが頻繁になってきていますね。ですから話題の持って行き方にも変化が出ています。
この気候の変化が理由のすべてではないと思いますが、今年は体調を崩す留学生が例年より多くなったと感じます。イギリスは今丁度学年が変わるシーズンで、毎年、長期に渡ったボーディングスクールの生活が終了(卒業)を迎える留学生のお祝いに駆けつける多くの親御さんがいらっしゃいます。本来イギリスの6月、7月は初夏―新緑が広がる一年で最も美しく、過ごしやすい季節でその風物詩である屋外のイベントが多くなります。「卒業式」にはマーキーと呼ばれる巨大なテントが学校の広大なキャンパスに設えられ、賑やかな屋外パーティーとなります。男子はタキシード、女子はイブニングドレスが定番。若者達が一層晴れがましく見えます。今年は残念ながら天候が悪く、何しろ寒い!体調を崩し、コロナまで罹って大変な思いをされた親御さんもいらっしゃいました。それでも何まわりも逞しく成長した我が子を見て大感激したとのご報告をたくさんいただき、私達も写真を見せていただき、一緒に喜んでおります。留学生の方もいきなり真夏日の日本に帰国し、1年の疲れと相まって体の調整が難しく、これまた不調を訴える子達が出てきていました。
まだまだ続きそうな世界的な天候不順が段々当たり前になってしまうのが怖いですね。
渡邊