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冷房無しの夏

11th Jul 2025

まだ梅雨も明けてないのに気温はすでに30度を優に越え、連日熱中症のニュースが満載の毎日です。いやはや暑い!!! 日本はそれでも例年より気温が高いとの感覚ですが、どうもヨーロッパは急激な熱波=Heat Waveに襲われ、40度を越える日々がきており、イギリスももはや例外ではなくなっています。

この数年イギリスの夏も昔に比べかなり暑くなってきており、太陽を欲しがる国民として

最初は歓迎していたのだと思いますが、これだけ極端に日々熱気に見舞われると、日本のように暑さへの対応がされてこなかった国だけに日常への障害が顕著です。

まず一般家庭に冷房の設備があるのはまだ極めて珍しい。日中はまだしも都会を離れれば、夜間はかなり涼しくなるという利点も怪しくなり、熱風を避けるために窓も開けられない様子です。日本でも「夕涼み」という言葉も今や死語ですものね。冬の寒さを守るレンガ造りの家屋などの保温性、耐久性のある素材も暑さには逆に作用してしまいます。真夏でも緑豊かなイギリスの芝生のある公園で人々が寝っ転がり、日光浴をするという定番の光景も姿を消しています。青々としてた芝が有名なテニスの聖地、ウィンブルドンもすでに連日33度越えとなり、選手や観客の安全が問題となっています。そしてロンドン市内を走る地下鉄はさらに悲劇。ほとんどの車両には冷房がないので、たぶん耐えられない状態になっていることでしょう。

もちろん学校にも冷房はないのですが、幸い夏休みが始まり子供達は帰国し始めているので日本に退避?することができています。この熱波が一時的なものでしたら何とかしのげるのかもしれませんが、これからの「普通」になるのであれば、国中の生活環境が整えられるのに最低10年はかかると言われています。 そういえば、我が家にクーラーが来たのは私が中学生の頃でした!!

渡邊