Back to Blog Top

相手を思いやる言葉

12th Sep 2025

留学1年目を過ぎる頃、必ずと言ってよいほど留学生たちが自然と身に付けてくる言葉が二つあります。

一つ目は「Thank you」。先生が褒めてくださったときも、テーブルの上にあったペッパーミルを友達が取ってくれた時も、ほぼ呼吸をするぐらいの感覚で、まず出てくる一言が「Thank you」。その感覚のまま、日本帰国時に「ありがとう」を連発すると、まず感激するのが留学生の親御さんです。うちの息子が何に対しても感謝をするように・・・!と歓喜のご連絡を頂くことは少なくありません。でも、これ本当に心からの感謝をいつも表現しているのでしょうか?

二つ目は「Sorry」。BBCによると、イギリスでは平均的に人は1日約8回は「Sorry」という言葉を口に出しているそうです。人込みで肩がぶつかった時も、ぶつかることを避けるときでさえも、とりあえず「Sorry」。しかしながらこれもThank you同様、本当に心から謝っているのでしょうか?

もちろんこれらの言葉に全く真意がないというわけではありません。ただしどちらかといえばThank youもSorryも、感謝やお詫びの意味ではなく、礼儀正しく見せる、相手を思いやっていることを伝えるといったニュアンスのほうが近いといえます。

ダイレクトな意味合いと共に、無意識のうちに相手を気遣い、思いやることができるこの魔法の言葉。シンプルかつ誰でも知っているこの英語こそ、意外と使い方は繊細で、奥が深いものです。

鐵屋