おお、かの人だ!
17th Feb 2017
先日、元米大統領のオバマさんがカリブ海で休暇を過ごし、ウォータースポーツを楽しんだという報道が流れましたね。それをホストしたのが、ヴァージングループ創始者で会長のリチャード・ブランソン氏です。このブランソン氏をご存じですか?
元々はレコード会社からスタートしたヴァージン・グループの創始者で、ひと昔前は日本でもヴァージン・メガストアが目立っていたし、「レコード会社が飛行機を飛ばした」と世間を賑わせたヴァージン・アトランティック航空は、約20年前にJALとBAで牛耳っていた日本⇔ロンドン路線にいきなり参入し、注目を集めましたっけ。ファーストクラスを撤廃し、ビジネスクラスを‘Upper Class’と呼ぶなどアイデアがユニークで、エコノミークラスよりちょっと広いプレミアムエコノミー席は最初ヴァージンさんだけにあるクラスでした。しかし2年前にこの航空会社は日本から撤退。ずい分前にメガストアもなくなり、国内で「ヴァージン」の文字やロゴを見ることはほとんど無くなってしまいました。
さて、どうしてこんなことを書くのでしょう?渡邊オフィス的な興味は、ズバリこのブランソン氏の学歴にあります。彼は由緒正しいアッパーミドルの家系の生まれ。その証拠にロンドン郊外のプレップスクールに通い、シニアスクールも名門のStoweへ行っています。16歳で学校を出てしまいますが、大学にも行かずに若くからビジネスで大成功を収め、出版されたバイオグラフィーは日本でもよく売れたことでしょう。というわけで、かつては、イギリスのボーディング・スクール出身者を例に挙げる時に必ず含めた一人だったのに、最近は残念ながらリストから除外せざるを得ない状況でした。ご父兄にお話をしてみても知っている方が少なく、ほとんど認識してもらえなかったのです。
で、今回のオバマさん報道。ブランソン氏の名を知らず即座にネット検索をした人は五万といたはずです。「誰だ?その大物人物は?」と。彼が再び注目を集めているお蔭で、それ以来、お問合せの方への説明の中でブランソン氏をボーディング・スクール出身者の一例に挙げながら、「オバマさんを、所有しているリゾートに招いて一緒にカイトボードをやった、あの方ですよ」と言えるのが、ちょっとよい気分なのです。
山岸