マグナ・カルタ
3rd Jul 2015
今年2015年はイギリスにとって歴史的な年なので、最近渡邊オフィスからの留学生が通っている学校からのお知らせを読んでいますと、歴史の授業の一環として課外学習や小旅行が多く企画されています。
とりわけ、6月15日でマグナ・カルタ(大憲章)が成立されてから800年経ったことは、先日ニュースで話題になりましたよね。マグナ・カルタ成立の地である英サリー州ラニーミードで式典が行われ、エリザベス女王やキャメロン首相、リンチ米司法長官も出席し、盛大に祝われました。
マグナ・カルタは、王権を制限し、貴族の特権や都市・市民の自由などを定めたもので、歴史上最も古い憲法の一つだと言われています。
アメリカの独立宣言や現在のイギリスの憲法にも、マグナ・カルタは強い影響を与えており、式典に参加したエリザベス女王は「大憲章の理念は重要であり、不朽です」とのメッセージを寄せました(朝日新聞より引用)。
最近日本では、日本国憲法9条の改正に関して様々な意見が飛び交っています。イギリスから考えるとわずか50年の歴史しかない憲法をただ「古い」という見方だけで改定を考えるのではなく、理念は守り続けた上で、じっくり時間をかけて検討してほしいものですね。
ちなみに、マグナ・カルタ制定800年記念切手がRoyal Mailから発売されましたので、夏休みにイギリスに訪れる予定の方は是非探してみてはいかがでしょうか。
片岸