ご無沙汰しておりました
27th Apr 2011
東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
日本中の皆様にとってそうであったように、この1カ月半、当事務所近辺でも本当にたくさんのことがありました。
地震発生後数日間は、多数のボーディング・スクールの関係者、元留学生のガーディアンさん達・・・、等の皆様からお見舞いのメールが山ほど届きました。何年も前に親交のあった方からも安否を問うメールが舞い込み、感無量でした。
キャンセルになってしまった渡邊オフィス会員の会2011。今年は六本木ヒルズの51階が会場でしたから様々なリスクを考えると取り止めは必然でした。入社以来、毎年欠かさず開催されてきただけに、春の行事がないのはやはり寂しいものです。
GTT通信が久々に元の形になって発行されました。もうご覧いただいていると思います。昨年の30周年を機に卒業生の足取りが少し辿れたことが収穫です。久しぶりにご父兄にも執筆いただくことができたことも編集冥利に尽きます。溜まってきた親のエッセイを編集し、そろそろ親のエッセイ集VOL 3を出せるかなと考えています。
大雪にに見舞われた冬休みに続き、この春休みも震災により留学生の帰国便の足にかなりの影響を受けました。帰国便に関してはここのところちょっと運がない!震災直後しばらくはロンドンからの直行便が他空港を経由したり、欠航になったり。帰国を危ぶむご父兄の声も増し、一時は心配しましたが、結果的にイギリスに留まる生徒は約1割強程度、ほとんどの子ども達が家族との春休みを過ごしました。飛行機も一部を除いて毎日運行しています。ただ、運行が安定している日系キャリアに人気が集まっているからか、燃油の値上がりを予測してか、この夏のJALと全日空の運賃は高めです。
留学にご興味のある方々からのお問合わせも若干増えています。一時的な「国外脱出」計画なのかもしれませんが、これを機会にイギリスの教育について知っていただけるならばと喜んで対応しています。もう少し先を考えていたのに、出発を早回しに計画し直すという方もあり、夏に向けてまだまだ多忙なオフィスです。
今週行われるイギリスのロイヤルウェディング。もちろん国民の祝日となり、ボーディング・スクールの中でも生徒に一時帰宅して「家族とお祝してよし」と鷹揚な学校もあります。例年より遅かったイースターとこのウェディングが終われば、イギリスは平穏な5月のよいシーズンを迎えることになります。
被災地で戦う皆様にとっては、まだまだ問題が山積みすぎてどこから手をつけてよいのか、といった状態なのではないでしょうか。生き生きと暮らせる毎日に手が届くよう、一歩でも回復することを願ってやみません。余震や原発のニュースに怯えているといっても、東京で暮らす私たちとはもちろん比較にならないほどのご苦労をされていることと思います。本当に些細なことですが、この事務所でも節電を心がけたり、無駄を省く工夫をしています。キャンセルになってしまった会の会費を義援金にとおっしゃってくださった方々もあり、社内で集めたささやかな義援金と合わせ、近く日本赤十字を通じて寄付させていただく予定です。
山岸いつみ