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たかが英語されど英語

5th Apr 2024

日本語は他国での公用語にはなっていない日本でしか使われない言語ですから、他国の日本語とは比べようがありません。片や英語は多くの国で使われ、今や万国共通語となっていますから英語はどの国でどうやって習っても同じ英語と思っていらっしゃる方は多いと思います。果たしてそうでしょうか?

この4月に発行される渡邊オフィスのGTT通信の中でOGの親御さんがこう書かれています。

娘の英語力は私の期待以上の伸びでした。ボーディングスクールでの生活のおかげで、きれいなイギリス英語がしっかりと身についています。本当にうらやましい限りで、彼女が身に着けたこの発音は誰にも奪われることない一生の財産です。留学を検討していたころ、私は英語の発音について、『これからの時代は発音なんて気にせず堂々と話して、伝わる会話ができたらそれでいい』と思っていました。しかし、今は180度気持が変わりました。彼女と旅行へ行くたびに、彼女の話す英語の発音がどれほどの特権をもっているか、そして旅行に同行する私もその恩恵を受ける事ができていることをとても感じます。

言葉はその人の育ち、教育を顕著に語ります。英語を学ぶ環境によって大きく左右されるのです。

最近面白いことに気が付きました。関西のお子さんでたぶん関西弁の強い先生に英語を習われたのでしょう。なんと英語まで関西弁のイントネーションなのです!これは初めての経験です。また、日本語を学んだ外国人にも多く出会います。先日は山形県の公立で英語の補助教員をしていたイギリス人の日本語を理解するのに大変苦労しました。このように日本の場合は地域によって変わるので、イギリスでも置き換えて考えがちですが、イギリス英語は地方色で語られることは少なく、ある種階級差の方が使う言葉、言い回しや音の違いも影響しています。ですからボーディングスクールで身に着けた英語に大きな価値があるのです。

何事にも選択肢の多い世の中ですが、「英語を学ぶ」ということに関してもこれからはどんな環境でだれから学ぶかも選ぶ必要があるのではないでしょうか。

渡邊