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5月のイギリス

24th May 2024

先週は一年ぶりのイギリス出張に行って参りました。北はカンブリア地方から南はサセックス州まで、3日間で約700㎞を移動しながらの弾丸スケジュールでしたが無事にこなすことができました。

イギリスの初夏はとにかく過ごしやすく、気分は日本の避暑地。天気さえよければ移動時間が気にならないほどずっと外の景色を見ていても飽きません。特にボーディングスクールのある場所は全て田舎のため、道中出会った野生の草花のなんて美しいこと!この季節にしか見られない、またお花屋さんではなかなか出会えないイギリスの野生のお花を少し紹介します。

Forget-me-not:個人的に一番好きな青の花と言えばこれ!日本語では「わすれな草」と言われ、聞き覚えのある方もいらっしゃるかと思います。青の花といえば「Blubell」と言われるこれまたイギリスでは人気の花(これを見に行くハイキングツアーや、チャリティウォークがあるほど!)がありますが、Blubellはこの季節は既に終わりを迎えており、またブルーという名称の割には花の色は紫のため、「青さ」ではForget-me-notに軍配があがります。

Wild garlic flowers:小さな白い花の集合体がかわいらしいのですが、その名の通りにんにくの花!この一帯を歩くと、なんともおなかのすいた気分になるのは私だけではないはず。この時期ちょうど生まれる子羊に合わせるべく、にんにくの代わりにこの花を敷き詰めてローストしたラムは格別だとか!

Rapseed:イギリスの田舎をこの時期に訪れた方は必ず一度は目にする辺り一面に広がる黄色い花畑です。これはセイヨウアブラナで、毎年国がその栽培量を決めるため、毎年見られる場所も量も違うそうです。この花畑を見るたびにイギリスの春を感じずにはいられません。

ロンドンでは毎年5月に国内最大のフラワーショー、Chelsea Flower Showが開催されます。ここでは国内の庭師やガーデナーが腕によりをかけて育てた様々な種類の美しい花々を見ることができますが、個人的にはイギリスの田園風景に欠かせない野生の花々の美しさには勝てないと思っています。

鐵屋