イギリスの建物について
14th Jun 2024
イギリスのボーディングスクールの建物は、どれも歴史があり、重厚感と趣を備えています。
まさにハリーポッターの映画でイメージするような、壮大で美しい建物もあれば、貴族の邸宅を改修したような、こじんまりとした温かみのある建物もあります。これらの建物は共通して、内装や設備が改修され、大切に長く使われています。イギリスの住宅に関してもこれは共通しており、イギリス人の休日に行う趣味の一つにDIYが上がるほど、古い建物の内部をリノベーションするというのは、日本以上に当たり前に行われています。
その理由の一つは、イギリスでは石造りの家が多く、日本と違って地震もほとんど起きないので、建物が崩れ、破損することがそうそうない、ということです。また、日本では「築古」というとネガティブなイメージがあり、築年数の浅い物件が好まれる傾向にありますが、イギリスでは逆に新しい家よりも古い家の方に価値があるとみなされるため、わざわざ新築の家を買おうという人がそもそも少ないという傾向があるそうです。また、土地と建物は通常セットで売買されることが多く、建物を取り壊して土地だけを売買することがあまりないとも言われています。
ところが、近年、イギリスの市街地近郊で新しい建築物が建ち始めたと話題になっています。その多くは住宅で、元々物件数が限られていたところに移民の流入などを要因として人口が増え、住宅難に陥る人も増加したことが背景にあるそうです。新築の住宅は、従来のイギリスの建物の様な石やレンガではない素材が使われているように見えます。
新しい建物が増えて、イギリス郊外の街並みも変わっていくのかもしれませんね。
佐藤