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クリスマス・マーケットの香り

13th Dec 2024

最近よく耳にしたり、目にしたりする言葉ですね。クリスマスもマーケットも言葉自体がカタカナとの馴染みもいいし、日本は欧米の楽しい文化を一早く「輸入」し、馴染ませるのが得意な国なのになぜ今なのか・・他のイベントと比較するとちょっと遅れ気味のような気がします。

というのは、クリスマスマーケットは何とヨーロッパの中世にドイツ地方で始まったいわゆる冬の風物詩だそうです。日本人がお正月の準備をするのと同じようにヨーロッパの人々はクリスマスを迎えるための準備をします。 東京で言えば年末の築地市場? 今でこそ、おせち料理に必要な食品やクリスマスのディナーのための食材はどこでも買うことができますが、たぶん昔はこのような市場・マーケットで買うことが習慣だったようです。イギリスを含むヨーロッパのクリスマスに絶対欠かせないのがスパイス!クリスマスマーケットにはありとあらゆるスパイスが売られています。近くに行ってまず感じるのはこのスパイスの香りです。クローブ、カルダモン、オールスパイスなどクリスマスと切っても切れないのがこの独特の香りのイメージでしょう。

私とクリスマスマーケットとの出会いは、まだまだイギリスでも馴染みのない1970年代の頃のウイーンでした。その後にイギリスでもポピュラーになり、ボーディングスクールでヨーロッパのクリスマスマーケットに行くツアーなどが組まれるようになりました。イギリスやヨーロッパの冬はその圧倒的な寒さだけでなく、屋外のあまりの光のない暗さが寒さを助長します。そこに登場するクリスマスデコレーションいっぱいのクリスマスマーケットの暖かい光はスパイスの効いたホットワインの香りとともにほっこりする幸せな温かさを演出してくれます。

もし今冬イギリスやヨーロッパにお出かけのプランがありましたら、是非ともクリスマスマーケットの絶妙な雰囲気も楽しんでください。

渡邊