花粉症にもBless you!
10th Apr 2026
イギリスとの関係が長い渡邊オフィスでは、スタッフの日常にイギリスの習慣がちょこちょこ混ざっています。その一つが ”Bless you” 。くしゃみをした人にかける言葉で、文字通りに訳すと「神のご加護がありますように」、日本語に置き換えるなら「お大事に」でしょうか。今の季節は花粉のせいか、いつにもまして”Bless you” が飛び交っている気がします。
「英語ではくしゃみにコメントするのか!」と知ってからはや数十年。いまではすっかり慣れましたが、初めて聞いたときはとても驚いたのを覚えています。授業中でも、赤の他人にでも言うのです。公共の場では静かにするもの、と思っていた私は「これからは堂々とくしゃみをしていいんだ!」と変な解放感を覚えた(笑)と同時に、「くしゃみくらいでお祈りなんて大げさだなあ」と思ったものです。
気になったのであらためて調べると、由来には諸説あり、一つにはその昔くしゃみをするとその瞬間だけ魂が体から抜け出してしまうという迷信があり、魔よけのために言われるようになったという説。また、14世紀に黒死病が大流行したときに、くしゃみが死の前兆と考えられ、健康を祈るために広まったという説も。もちろん今ではそういった迷信はなく、宗教的な意味合いも薄れ、多くの人がほぼ反射的に言ってしまう、社交辞令となっています。
ちなみに返答は ”Thank you” とお礼を言うのがマナーです。東京・中野区にあるこのオフィスでふいに ”Bless you” と言われると、ついつい日本的な「すみません」が口をついて出そうになるのですが、小さな気づかいに毎度ほっこりしています。逆に何も言われないとそれもそれでなんだか寂しいのです。まだまだ花粉の季節は続きますが、今年も”Bless you & Thank you” で心軽やかに過ごしたいと思います。
藤波