ボーディングスクールの学年末
26th Jun 2026
イギリスの大学合否を決めるAレベル、中等教育の中間検定試験GCSE、シニアスール入試のCommon Entrance、と、6月に立て続けに実施された試験がすべて終わりました。渡邊オフィスの留学生達も今が一番羽を伸ばせる時期です。
この時期、学年末の行事も目白押し。卒業生のディナーやパーティを行う学校もたくさんあります。パーティのドレスコードはブラックタイ、フォーマルドレス、と制服姿から一転、特に女子にとっては思い切り着飾ることができ、一年で最も華やかで楽しいイベントと言えます。
先日、ある生徒の寮長から親御さん宛てにこんなメッセージが届きました。いわく、「学校の”衣装係”のスタッフが、お嬢さんにドレスの裾上げを頼まれたのですが、使われている生地がとても繊細なもののため、仕上がりに若干歪みが出てしまうかもしれないと言っています。その点をご了承いただけますか?」。
ボーディングスクールって、パーティードレスのお直し専任の人がいるの?まさかー!と驚いて確認したところ、この“衣装係”とは、学校の演劇関係のサポートスタッフの一人で舞台衣装を担当している方なのだと説明を受けました。
ご存じのようにイギリスのボーディングスクールでは演劇が非常に盛ん。シェイクスピア劇からミュージカルまで、一年中何かのプロダクションが上演されています。こういったプロダクションに欠かせない衣装は、実は学校ですべて用意してくれます。そして、たいていの学校ではこういった衣装の調達、保管、補修、寸法直しまで管理するスタッフがいるのだそうです。常勤の衣装係を置くケースは少ないようですが、演劇科の中にいる舞台技術スタッフやアシスタントなどがその役目を担うことが多いのだとか。
パーティードレスのお直しにこれ以上の適任はいません!衣装係の先生に相談しようという留学生のとっさの機転と、それに柔軟に寄り添って下さる先生方。このような場面は決して珍しくなく、状況に応じて最善を探る姿勢は、イギリスのボーディングスクールが持つ確かな魅力の一つであることは間違いありません。
山岸