Back to Blog Top

ご存じですか? 大学進学

3rd Jul 2026

イギリスの学校の新年度は9月から始まるため、7月初旬「学年の終わり」にあたります。夏学期は一年の締めくくりであり、同時に全国統一試験が行われる最も重要な時期です。大学進学を左右する試験が集中することから、進路の観点では一年で最も「熱い季節」と言えるでしょう。

言葉というものは便利である一方、時に誤解を生むこともあります。たとえば「大学」という言葉。日本語で大学と言われれば、私たちは自然と日本の大学像を思い浮かべ、大学という言葉が英語で「University」と訳されると、つい同じ仕組みなのだろうと捉えてしまいがちです。しかし、同じ言葉でも国によって中身は大きく異なります。近年は海外大学への進学が注目されていますが、果たしてどれほどの方が「大学」という制度そのものの違いを理解したうえで進路を選んでいるのでしょうか。

日本の大学制度は、一般に「米国型」をモデルにしていると言われます。4年制で、多くの大学で最初の1~2年間は一般教養、後半2年間で専門性を深める構造です。しかし、イギリスはまったく異なります。イギリスの大学には一般教養が存在せず、3年間すべてが専門課程で構成されています。全英で提供されている専門コースは約35,000種類とも言われ、イギリスの大学は「巨大な専門学校群」と表現しても過言ではありません。あらゆる分野の専門学問を、最初から深く学ぶ場なのです。

イギリスのボーディングスクールで学ぶ渡邊オフィスの留学生達は、すでにシニアスクールの最終2学年で履修する科目が3教科と絞られていますから、大学でさらに専門学科を学ぶという無理のないルートを進みます。しかし、日本の高校卒業後にイギリスの大学に進学しようとすると、英語力だけでなく、この「専門性」が足りないというギャップが生じます。これ以外にも、まだまだ日本とイギリスの大学の差は様々あります。

同じ言葉でも、指し示す中身は国によってまったく異なる。進学を考える際には、この視点を常に持つことが重要ですね。

渡邊